最近は中高年の再婚が増えています。子供も手を離れてまた誰かとどこかへ行きたいなどと考える人が増えているのでしょうか。　再婚で親、子供も元気で、二人楽しく生活しているうちはいいのでしょうが。

それぞれの先生の見解

北村弁護士の見解：
シニア婚のトラブルの三大原因というのがやっぱり遺産・年金・介護なんですね。結婚する前に｢親の介護をどうするのか｣｢介護保険料をちゃんと払っているのか｣など話し合っておく必要があるということですね。そうでないと｢こんなはずじゃなかった｣｢だったら結婚しなければよかった｣なんてことになりかねないです。そんなことを避けるために例えばですが　自分の親は自分がみるんだ。といって別居婚というスタイルをとる方もおられます。

大渕弁護士の見解：
夫に先立たれた例だと、厚生年金や共済年金に入っていた夫が死んでしまって、残された奥さんは所得制限など一定の条件を満たせば遺族年金がもらえる。　ですが別の人と再婚してしまうとその遺族年金がもらえなくなってしまう。もし、再婚した相手と離婚したとしても遺族年金は復活しないんですね。

菊地弁護士の見解：
例えばご夫婦がおられてお子さんがいたとして、そのお父さんが再婚されると後妻さんが登場します。もし、お父さんが亡くなられると配偶者は半分の相続権があります。そこで後妻の方と前妻のお子さんとのあいだで遺産相続をめぐるトラブルが発生します。血のつながりがない他人という面が出てきてしまい、これが結構深刻な争いになってしまう場合があるんですね。そのために夫が生きている間に遺言書を書いていただきたいと思います。

本村弁護士の見解：
中高年の再婚では、結婚するが籍を入れないという　事実婚という形をとる方が最近増えています。ただ、やはり籍が入っていないと法律上かなり不利になる場合がありますから注意が必要です。例えば相続税の扱いで差が出ます。もし籍が入っていれば夫から妻へ相続した額が１億６千万円以下なら妻には相続税がかからないという相続税の｢配偶者税額軽減｣が受けられます。ところが籍が入っていないとこの税額軽減受けられません。


なんとかトラブルが起きないように、しっかりと弁護士に相談する必要があるのでしょうか。

考えさせられました。



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